人生100年時代、必ずお世話になる高齢者施設それぞれの特徴について、元気なうちに理解しておこう!
先日、NHKの朝イチを見ていたら、高齢者施設の話題(老後のお金の問題)をテーマにした内容でした。人生100年時代も現実的で、私(まる子)は、米寿・卒寿・プラチナ婚を迎えた高齢の両親と生活を共にし、必要に迫られかなり詳しくなりました。高齢者施設(ホーム)と簡単に言っても、いろいろあります。それぞれの内容については、せっぱつまってからでないとなかなか理解できないものですが、まだまだ元気なうちに、(少し認知症の症状がでてきたかな?とか、足が不自由になってきたみたい、程度の時から)地域包括支援センターや担当のケアマネージャーに相談しながら、本人の意志も尊重しながら、介護サービスなどについて、できれば本人と共に、理解しておくことをお勧めたいです。以下、少し長いですが、経験からわかることお話しします。
3月5日、NHK、あさイチ「老後のお金」をテーマにした番組で放映された画像

まず、大切なことは、その時その時によって必要とされる介護サービスは変わるという事。安全な住居で食事を提供してくれればいいという段階、と、全く自分の力で体動かすことが出来ず、全介助という状況(要介護5)まであり、どの程度のものか、元気なうちに本人も家族もある程度、理解しておくことが大切と思います。ただし、本人の意志がどうあれ、入れない・待たなくてはならない場合もあるし、大きな手術の後など、入院した病院のソーシャルマネージャーとの相談で決まる場合もあるのです。
もちろん、病気のまま病院で、またはホスピスみたいなところで最後を迎える、全くそのようなサービスや施設のお世話にならず、一人静かに最期を迎え、連絡が取れなくなり、警察対応で突然亡くなっていたことが判明などもあると思うし、また超高級老人ホームなど、すべての介護度に適応してくれて、最期までお世話になれる民間の施設などもあるようですが、以下一般的な施設ということでご理解いただけたらと思います。
約7年前、まる子の両親は「サービス付き高齢者住宅」に入居、民間施設で介護度に関係なく入れ、両親一緒の所を探しました。 お金はかかるが、ホテルみたいな快適な住居・食事は3食1Fのラウンジで、また、入浴やマッサージ・足のリハビリなど必要な介護サービスは受けられる。医師の訪問診療もあり、薬などは薬局が届けてくれる。安全・快適であった。約2年そこでお世話になったが、母の心臓の病気もよくなり、父の目の手術なども終わり、母の認知症も適度な介護サービスを受ければ、大丈夫そうな状況になり、できることなら自宅に帰りたいという父の強い思い・意見を尊重し、約2年後、自宅をリフォームし、二人そろって帰宅。そこで介護サービスを受けられるようにしました。【まるこ姉妹が順番に実家に通いながら、】
自宅の場合は、やはり、介護プログラムや訪問してくれる人(看護師・介護士・医師・薬剤師)などとの窓口的な役割(基本的に家族がベスト、しっかりしていれば本人でもOKかも)が必要になります。 約2年数か月は自宅で平穏な日々を送れたのですが、父が突然、脳梗塞で倒れ、緊急手術・長期入院で、基本、母が一人になってしまってからは、必要に迫られ、また違う施設を考え、それがグループホームでした。母は体は動くが、認知症で要介護3。グループホームはそういう方たちの施設。専門のスタッフの元、お仲間と一緒に楽しいプログラムが用意され、安全で楽しそうな生活を送ることが出来たのです。
脳梗塞で倒れた父は、大病院で一命を取り留め、その後リハビリテーション病院でリハビリ約3~4か月、そのあと、高齢者保健介護施設(老健)という施設を紹介され、受け入れ先を病院のソーシャルマネージャーさんと相談し決めました。この施設は医療行為のできる看護師さんのいる、リハビリ施設のある老人ホームというもの。
そして、現在、何度が病院への入院(感染症・コロナ他)と老健との行き来を繰り返し、近々、特別養護老人ホームと言われる施設に移れる準備を始めています。
本人の意志だけで決められない要素もありますが、受け入れ先も都内などは、施設が増えた事もあり、公的施設でもそれほど待たなくても入れる可能性は増えつつあるようです。お金の問題に関していえば、民間施設の場合、もし万が一、自宅に帰るなり・出たくなった時に、一時金などの返金が可能か?はしっかり調べておく必要があります。 介護サービスなど、施設であれば適当なサービスを提供してくれて、自宅介護の時よりは、家族の負担は少なくなるのですが、やはり本人と時々面会して、状況などしっかり把握しておく必要はあります。母のグループホームは、何かあればすぐに連絡をくれました。そして、大腿骨骨折の手術後、病院から帰ってきて、全く食欲がなかった母が、施設の温かい雰囲気の中で、人間らしい生活を取り戻し、お仲間の皆さんと楽しく笑顔で生活することが出来、徐々に体力は落ちていきましたが最期まで温かく見守っていただく事が出来た事、心から感謝致しました。
また、どの施設に入れたとしても、病院での検査や入院が必要となった場合などは、基本的に家族・または近親者の付き添いが必要という事も頭に入れておいた方がよいと思います。しかし、必ずしも自宅介護で家族が無理しつつ頑張りつづけることが、本人にとっても、介護者にとってもベストではないという事も。(母の臨終の時は、施設の方と家族・オンラインで海外の孫たちとも見届けることが出来ました。ちょうど面会可能な時間でラッキーだったのかもしれませんが、) 大切なことは、元気な時に楽しい思い出をいっぱい作り、最善を尽くすこと。本人にとって、無理せず、安心安全に楽しく幸せに過ごせる場所はどこかと考えて施設を決めること。そして、最期は苦しむことなく逝けるよう無理な延命治療はせず寄り添って見守れる状況を作りながら、施設との連携を深め、ある程度の決まり事を共有し、覚悟を決めてお任せする事、万が一その時に間に合わなくても、悔いが残ることはないと思うのです。
