
先日、3月2日、日本橋TOHOシネマで、何十年ぶりかで映画鑑賞をした。
松重豊さんの「孤独のグルメ」、なんと夫の生まれ故郷で、約40年前、義理の母が元気だった頃、生活したこともある島が映画に出るとのこと。長女と夫と私(まる子)と3人で、行くことになり、久々ワクワクした気持ちでその日を迎えた。
ちょうどその日の朝9時45分頃、東京マラソンのトップランナーが日本橋近くを通過、ばっちり見学・応援した後、映画館へ。素晴らしいタイミングだった。
五島列島奈留島は、かつては人口1万近くの人が住んでいたこともあるとか? 約40年前、1980年代頃は、まだ5000人位? 中型巻網漁業の船団6~8位はあり、まだ活気があったが、その後過疎化が進み現在は人口2000人を切ったとか?
今回の映画では、井之頭五郎さんが、奈留島「みかんや」というちゃんぽんやでおいしい食事をとり、その後フェリーに乗り遅れ、カヌー(?)に乗り遭難するという設定。奈留島は他にも、ユーミン(荒井由美)が、高校生の手紙を元に歌を作り(瞳を閉じて)、テレビにも数回出ているし、他にもいろいろ話題性はあるが、特に、数年前「隠れキリシタンの聖地・江上教会」が世界遺産になったことでも有名になった島である。(写真は世界遺産の江上教会、2019年4月撮影)
海の青さ・美しさと魚のおいしさ、日本一大きな真珠が出来た事や、ぶりやはまちの養殖・最近ではアジなどの養殖で生計を立てている人もいるようだが、人口は減り若者は都会へ、子供の教育環境など考えて、東京は無理でも、長崎~大阪あたりへ出て行ってしまうのが、普通みたいな感じになりつつある。国の対策の中で、地方創生と必ず課題に上がるが、現実は大変な問題だと思う。
私まる子が生活していた頃、長女が保育園・長男の男の子が生まれ、山本家の跡取りが出来たと高齢の義母を大変喜ばせた。大喜びで毎日子守をかって出てくれ、そこでの生活は、自営業、夫は教員から酒屋の旦那へ。喫茶店・塾などもあり、まる子も忙しかったが、お手伝いのお姉さん・母・夫・船乗りさん他多くの皆様にささえられ、とても充実した毎日だった。なんといっても食べ物が最高だった。知り合いの船乗りさんがブリだのタイだのアワビにサザエ・ウニなど、季節やお天気にもよるが、びっくりするような差し入れが多く豊かだった。孤独のグルメではなく、にぎやかな最高のグルメだった。
島の人々は、日常的に助け合い、運命共同体という言葉がどういう事かも知った。長男が3歳の頃どこかで遊んでいれば、誰かが教えてくれて連れ戻してくれたり、父が寝たきりの頃はとなりが看護婦さん、お向かいが床屋さん、皆さん世話をしてくれ、それこそ孤独の時間が欲しい人には向かないが、子育てやちょっとした介護には最高だったと思う。
